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スペイン継承戦争 (1701-1714)

この戦争はかつて栄光に包まれていたスペインのヨーロッパの領地および植民地の配分をめぐる争いをきっかけとして起こった。フランス国王ルイ14世は自分の孫フィリップをスペインの王位に就けることに成功し、スペインの領土をフランスに併合しようと企てた。オーストリアのハプスブルク家もまたスペイン王位の継承権を主張し、フランスに反対の意思を示した。オーストリアをイギリスが支持した。イギリスにはスペイン植民地を奪取したいという希望があったのだ。また、オランダ、ポルトガル、ザクセンもオーストリアを支持した。数の上で優位を誇り、攻勢を取ったにも関わらず、戦況はフランス軍に味方しなかった。フランス軍はヘヒシュテットの戦いで壊滅させられた。1706年、フランス軍はトゥリンとラミーユの戦いでも敗北した。いまやフランスの敵国が優勢に転じた。ルイ14世の軍隊は防戦に転じざるをえなかった。フランス軍はイギリスとオースリアの軍隊をマルプラケットで破ったものの、全体の戦果はフランスに有利とならなかった。1714年ラスタットで、フランスはスペインの領土に対するあらゆる主張を放棄する条約に署名した。