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歩兵

トルコ親衛隊(トルコ)

トルコ親衛隊はトルコ陸軍(サルタンであるウルクハンにより1330年に設立された正規歩兵隊)の中核でした。最初、この軍は幼年期にクリスチャンである両親のもとから略奪され、イスラム教に改宗させられた者たちで構成されており、後に、トルコ親衛隊員の職は世襲制となりました。彼らは一種の軍事的な階級を形成しており、無血クーデターに積極的な役割を果たしました。トルコ親衛隊はマスケット銃、ヤタガン、ダガー、あるいは矛で武装していましたが、鎧は着用しませんでした。一般にトルコ親衛隊はヨーロッパのマスケット銃兵と同じく戦闘任務に活用され、彼らは汎用の歩兵とみなされていました。トルコ親衛隊はオスマン帝国内のさまざまな地方から集められてくる巨大なトルコ陸軍を監督する役目も果たしました。兵の出身地がばらばらであることは、多くの場合、高い士気を維持する妨げとなったからでした。