ネルトリンゲンの戦い 1634年8月27日 1634年にヴァレンシュタインが暗殺された後、将軍ハラスが指揮するフェルディナンド王の陸軍はドナウウェルトの攻略に成功し、ネルトリンゲンの町を包囲した。スウェーデン軍はこの重要なプロテスタントの都市をカトリック教徒たちに渡すことなど許すわけにはいかなかった。スウェーデン軍はネルトリンゲンから10キロ(6マイル)にあるボップフィンゲン付近の野営地で援軍の到着を待った。そして敵に接近し、ウルムとネルトリンゲンの間に陣地を定めた。この機動作戦により、敵に余裕を与えずにスウェーデン軍は物資を確保することができた。ところがスウェーデン陸軍が狭い山間や森を通り抜けようと奮闘している間に、帝国軍の軍勢はスウェーデン軍が占領を企てていた場所の1つ、アルブーフ山を攻め落とすことに成功した。戦闘は夜遅くまで続いた。夜明けに、ホルンはアルブーフを武力で攻略しようと全力を尽くした。スウェーデン軍の豪胆さは敵の数の上での優位をも打ち負かしたが、陸軍元帥ホルンは高所を攻略することは無理と判断し、騎兵の援護を受けながら撤退することに決めた。しかし、今度は帝国軍が攻勢に出た。プロテスタント軍は統率が乱れ、その歩兵はほぼ全滅してしまい、指揮官ホルンは捕虜に取られた。 |