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北方戦争

ポルタヴァの戦い

1709年6月27日

カール12世率いる25,000の兵士から成るスウェーデン陸軍はウクライナを侵略した。ウクライナのコサックの首領マゼッパはロシア皇帝を支援していたが、すぐにスウェーデン側に寝返った。スウェーデン陸軍はロシア南部に重大な脅威をもたらした。そのためピョートル1世はスウェーデン兵を彼らが征服した領土から駆逐することを決意した。40,000の兵士から成るピョートル1世の陸軍は数の上では敵を上回っていたものの、見事に鍛えられたスウェーデンの軍勢相手ではその優位さは簡単に相殺されてしまった。スウェーデン軍が規律、訓練、勇気、経験の点から見て西ヨーロッパで最高であることに疑いの余地はなかった。決定的な戦闘はポルタヴァ付近で行われた。スウェーデンの軍勢はロシア軍を攻撃したが、彼らの抵抗を打ち破ることには失敗した。ロシアの騎兵は両側面からスウェーデン軍に攻撃を仕掛け、すぐに陸軍全体が反撃を開始した。ロシアの軍勢は輝かしい勝利をあげ、それがこの戦争全体の成行きに大きな影響を及ぼした。ただし軍事的な作戦は1721年まで続いた。