マルプラケの戦い 1709年9月11日 マルプラケはスペイン継承戦争における最後の大きな戦いだった。フランスはリルの都市を失って以降、失墜が著しく、さすがのルイ14世も戦争の目標(スペイン王位を自分の孫に継承させること)のみならず、アルザスの支配権さえも放棄する寸前まで追い込まれた。しかしフランスの同盟諸国は王のプライドに訴えて、戦闘を続けるよう説得した。フランス軍の戦略的目標は防御を続けることだった。フランス陸軍の指揮を取ったヴィラール元帥はモンスの要塞にほど近いマルプラケの村付近の陣に到達した。モンスの要塞はイギリスとオーストリアの同盟陸軍によって包囲されていた。オーストリア軍は包囲を続けるために、マルプラケの村からヴィラールを駆逐しなければならなくなった。陣地は大慌てで増強された。フランス陸軍は95,000の兵で構成され、イギリスとオーストリアの110,000の兵力に対抗した。イギリスとオーストリアの強力な1部隊は北西から前進したが、道に迷ったため、戦いの最終段階にしか間に合わなかった。オランジュ公指揮する南側の少数軍勢はフランスの要塞を激しく攻撃した。この戦いは同盟軍側に32,000人、フランス軍側に12,000人の死傷者を出した。フランス軍は戦場から1マイルの位置で部隊を再編成した。彼らはモンスの陥落を防ぐことはできなかったが、戦闘には勝利した。 |