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七年戦争

クーネルスドルフの戦い

1759年8月12日

クーネルスドルフ(ブランデンブルク州の集落)の戦いはロシア軍がベルリンに向かって前進中というプロシアにとって極めて危機的な時期に勃発した。ロシア軍はベルリン右岸にあるフランクフルト門の前にいた。フリードリッヒは南側から接近してロシア軍を通り越した後、川を渡って南東から周囲を囲む形で急襲を開始した。当初、この攻撃は極めて効果があるように思えた。しかしロシア軍の前線は水壕や川でしっかりと守られていたため、フリードリッヒ王は彼の13,000の騎兵を十分に活用することができなかった。P.S.サルティコフが指揮するロシア陸軍はプロシア歩兵とザイデリッツの騎兵によるすべての攻撃に応戦し、反撃を行った。まもなくプロシアの派遣隊は圧倒されてしまった。とりわけP.A.ルミアントセフ指揮する騎兵はその価値の高さを証明した。この戦いの結果はプロシアにとっては悲惨なものだった。フリードリッヒはかろうじて捕虜となることを逃れたが、もう少しで自殺するところだった。1760年、ロシア軍がベルリンを占領した。