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ランス

17世紀と18世紀において、ランスは歩兵だけではなく騎兵も使用しました。騎兵用のランスは長さ2.8〜2.9メートルで12cmの穂先がついていました。騎兵は小さな旗(軍旗)をつけ、攻撃の時に出る音により相手を脅かしました。中世では重騎士の槍(騎兵が使うランスの元祖)は騎士の主要な武器でした。どんなに強力な鎧を着用していても、衝突の際の衝撃で鎧を突き刺すことができました。やがて銃などの火器が登場し、騎士は騎兵にその座を譲りました。また武器の主流も刀や銃に変わっていきました。18世紀においては、軽騎兵のみがランスを使用していました。