前へ章の目次次へ

パイク

パイクは突きを目的とした武器です。17世紀、パイクは主に敵騎兵隊の突撃を防ぐために使われました。攻撃用というよりは防御用の武器だったのです。敵が向かってくると、最前線にいるパイク兵は地面に立てたパイクを片手で持ち、もう一方の手で刀を持ちました。陣形内のパイク兵はパイクを両手で持ちました。通常、歩兵用のパイクは騎兵用のランスより長く、17世紀初頭にはフランス軍やドイツ軍がパイクの長さを3メートルから5.2〜5.8メートルまで長くしました。スペイン軍は接近戦に使用するため短いパイクを使っていました。