騎兵
コサック騎兵(ロシア)
コサック騎兵隊は独特の構成と独自の行政組織を持つ非正規の騎兵隊でした。彼らの軍隊は逃亡してきた農奴や辺境地の防衛のために派遣されてきた軍人で増強されていました。最大のコサック連合はドニエプル川(ザポリズズヤ)、ドン川およびヤイク川(ウラル川)で結成されました。19世紀になってロシアの君主制が力を増すにつれ、コサック騎兵は正規軍の地位を獲得したのです。彼らの武器と装備は多種多様でしたが、主にえん月刀、ピストル、マスケット銃、槍で武装していました。時々軽量の鎖帷子を着る以外、鎧は着用せず、ボタンの付いた長いカフタンと丈の高い毛皮の帽子を身につけていました。軽騎兵と同様、コサック騎兵も間隔の開いた陣立てで攻撃し、動きが敏捷で機動性に優れ、後方への急襲に成果を修め、側面に回り込む作戦に効果的でした。そして、しばしば新しい領土の獲得や辺境地での任務に使われました。