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騎兵

装飾重騎兵(ポーランド)

「馬にまたがり、剣を持った騎士は将軍と同じだけの価値がある。」とポーランド貴族は自慢しました。鋼鉄の鎧に身を包んだ装飾騎兵はポーランド陸軍の中核をなしました。歩兵は他のヨーロッパ諸国の陸軍では大きな部分を占めていましたが、ポーランドでは補助的な兵力に過ぎませんでした。1702年6月までに、国王の陸軍は人民の騎兵(カヴァレルヤ・ナロドーワ)12連隊で構成されました。各連隊には9つのゴンファロン(騎兵大隊)があり、各ゴンファロンは150〜600名の兵士で構成されました。大佐が連隊の実際の指揮者で、彼らは配下の兵士を鍛え、装備を整えさせました。ポーランドの大君はそれぞれ自分の重騎兵隊を誇りにしていたのです。重騎兵はサーベル、ピストル2丁、短いマスケット銃、槍で武装し、鉄兜と鎧を着用しました。特別な羽を付けたひらひらした折返しは敵のサーベルから背中を守るためのものでした。装飾重騎兵はしばしば鎧の上に毛皮を羽織りました。